那須塩原放射能から子どもを守る会では那須野が原公園に関する要望書を提出。要望書に叙述しているとおり、文書での回答をお願いしたところそれはできないとの回答でした。
平成23年11月11日
栃木県知事 福田 富一 様
那須塩原 放射能から子どもを守る会
代表 手塚真子
那須野が原公園に関する要望書
~那須野が原公園を県民が安全に利用できるよう、対策を講じることを求めます~
栃木県におかれましては、福島第一原発事故による放射能汚染に関して、県内全教育機関の放射
線量の測定や食物検査等、県民の健康に重点を置いた対応をしていただき感謝申し上げます。
私たちは、主に県北地域(那須塩原市、那須町、大田原市)の子どもを持つ親を中心に結成し、子ど
もたちを放射能から守ることを目的に活動している市民団体です。8月には那須塩原市に対して、市内
全小中学校などの表土除去、市内全域の放射線量調査の実施などを求めた陳情書を約9,000人分の
署名とともに提出するなど、市と協働して子どもたちを放射能から守るという取り組みをしております。
さて、那須塩原市では9月に市内を1kmメッシュに区切った放射線量マップが公表され、市内のどこ
が高い線量地区かおおよそ判明しました。残念ながら那須野が原公園内は計測されておりませんが(那
須野が原公園入り口付近などで0.68μSv/h~ 0.9μSv/h)、市民有志メンバーによる計測により、園内
にはかなり高い線量を示す場所(マイクロスポット)が点在していることが明らかになっております。
那須塩原市は、過日開催された「放射能対策本部」において、1μSv/hを越える都市公園については
除染を行うことを決定しましたが、那須野が原公園は管轄が栃木県であるため、本事業の対象外となっ
ております。
同公園は敷地面積も広く、子どもたちがのびのびと遊べる広大な芝生広場の他、ファミリープール、テ
ニスコート、オートキャンプ場など各種施設も揃っており、県民憩いの場であるともに学校行事等も含め
各種のイベント開催にも好適な場所となっております。また、直近では11月初旬に県中学生による駅伝
大会の開催も予定されております。
しかしながら、このように線量の高い那須野が原公園を、去る3月11日に発生した福島第1原子力発
電所事故以前と同様の形で利用することは、利用者が相当量の放射線被ばくを受けるであろうと憂慮し、
以下の要望をします。尚、回答につきましては、お手数をではりますが、項目ごとに、文書にによる回答
をお願いいたします。
記
1. 那須野が原公園内の放射線量の、マイクロスポットが存在することを前提とした詳細な
測定(※1)、
及び結果の公開・周知
2. 上記測定結果を踏まえ、利用制限や除染など県民が安全に利用できる対策の早急な実施
3. 同公園で実施予定の学校行事等も含めた各種イベント開催の再考
4. やむを得ず行事やイベント等を実施する場合は、利用者の被ばく線量を極力低減させる対策を取
ること(安全に利用できるための手引きなどの作成、及び利用者への周知)
※1 添付資料 山田國廣・京都精華大学教授作成 「放射能除染マニュアル」
4.3 典型的なマイクロスポットの紹介 参照